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「プロのテスター」という言葉に込めた思い

どうも、やまおか ずんずんコザブロウです。


私は、度々発表資料に「プロのテスター」という言葉を用いています。

この言葉に込めた私の思いを述べていきたいと思います。


「プロ」という言葉について


「プロ」という言葉には、私なりのこだわりがあります。

一つは、対価を得て仕事ができるという証明であるという点です。これは、シンプルな答えですが、私にとって重要な意味を持ちます。


もう一つは、JSTQBの行動規範にある「専門職としての地位」という言葉です。

これは、英語で言うところの「Profession」に相当します。

「Profession」とは、単なる職業ではなく、高度な専門性を持ち、社会全体の利益のために尽くすというニュアンスを含む言葉です。

高い倫理観と自己規律、そして社会的責任を持つ立場として、「プロ」という言葉があると私は考えています。


テスターという言葉について


私は、QAやテストエンジニアよりも、「テスター」という言葉を好んで使います。

「テスター」という言葉には、テストという専門性に対する私なりの自負が込められています。


「テスター」という言葉を嫌う人がいます。これは、プログラマーという言葉に対してマイナスなニュアンスを持つ人と同じように、テスト実行、それも簡単なテスト実行を行う人のことを指していると感じている人が少なからずいるためでしょう。

そういった人を含めて、私は同じテスターであると考えています。


私はQAという分野に関心を持つ中で、その中でも「テスト」という分野に専門性を持ちます。

これはエンジニアリングだけでなく、「テスト」の中に内包されるマネジメント・エンジニアリング・コミュニケーションなど、全ての領域について責任を持ち、卓越していたいという自負を込めています。

これを端的に表す言葉が私にとっての「テスター」なのです。


プロのテスター という言葉について


「プロのテスター」と名乗るとき、私はテスター、あるいはソフトウェア品質、プロダクトによって価値を届けるということに対して責任を持ち、公共の利益に資することで社会全体を良くしていきたいという思いを込めています。

そして、テスターとして単にテストをするだけでなく、プロとしてテストの周辺の、テストの究極の目的である価値ある製品で社会を良くしていくということに対して責任を持つ、そういった意味を持って「プロのテスター」という言葉を使っています。


私は単にテスターとしてお金をもらっているだけでなく、テストを通してProfessionを体現していくことを覚悟して、「プロのテスター」という言葉を使っているのです。


プロのテスター という言葉を使った本当のきっかけ


上記の内容は、私の思いではありますが、実は後付けのものです。

実際は、葛飾の市民代表であるおおひらさんが「ただのテスター」という言葉を使われており、私もそれに共感し、同じように職能を表す言葉を使いたいと考えたからです。

自分も「ただのテスター」と使ってしまうと、おおひらさん自身が自分で「ただの」とつけた思いに土足で踏み込んでしまう感じがして、別の響きをつけたいなと思ったのです。


そして、「プロの」という言葉を使ったのは、例えばソフトウェアテスト業界以外で話すときなどに、私がテストの専門家であることを簡単に伝えるためです。

単なるテスターと言ってしまうと、人によっては自分を卑下しているように見えてしまいます。

どちらかというと、私はもう少しキャラ立ちして、テストが得意であることをアピールしたいと思い、「プロの」を付けて表現したのです。

 
 
 

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